ここでは、年齢と口臭の関係について述べてみたいと思います。
人間は、年を重ねるごとに口臭がきつくなるのでしょうか。

答えは、『ＹＥＳ』です。

年齢を重ねることで発生する口臭を口臭加齢臭といい、別名エイジングノートと呼ばれています。 人間は、高齢な人ほど、口臭が強くなりやすくなります。
では、なぜ、年齢とともに、口臭が強くなるのでしょうか。

人間は年を取ると新陳代謝が衰えて、唾液の分泌量が減少していきます。
唾液には、殺菌効果があり、口の中を清潔に保つうえで重要な役割を果たしています。
唾液の分泌量が少なくなっている高齢者は、唾液による口内のお掃除がしっかりとできないことが原因で、口臭が発生しやすくなるのです。

加齢による口臭の原因には、歯周病も深く関係しています。
高齢者は若年者に比べて歯周病になりやすくなります。
歯周病とは、歯周組織がプラーク（歯垢）に含まれている歯周病菌に感染し、歯肉（歯茎）が腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜けてしまう病気です。
若い頃にしっかりとした口内のケアができていない人は、歯周病のリスクが高くなります。
最近では、歯周病患者の若年化が進んでおり、20歳くらいから歯周病の症状が出始める人も大勢います。
歯周病は口臭の原因となるので、若い頃から口内を清潔に保つ意識を持つことが大事です。

加齢からくる口臭の原因は、腸内の働きが関係あります。
腸内にある善玉菌というのを増やし、悪臭の元となるガスの発生を防げば、口臭を予防することができます。
ただし、年を取るごとに腸の働きが衰えていくため、ガスの発生を抑えきれず、口臭が発生しやすくなります。
ただし、ヨーグルトや納豆、ゴボウ、バナナ、大豆製品など、乳酸菌やオリゴ糖を含む食品を積極的に摂取することで、腸内の善玉菌を増やすことが可能です。

その他にも、加齢による口臭は、入れ歯や薬の服用によるものなど、たくさんの原因があります。

どのような年齢においても、常に口の中を清潔にしておくことが口臭予防には大切です。